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未来の会

【「集中」の是々非々 82】

【「集中」の是々非々 82】

日本の医療の未来を考える会――100回の誇りと『集中』の責任

「感謝の気持ちは有りながらも、批判すべきは批判する集中でありたい」

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弊社主催の「日本の医療の未来を考える会」が、2026年7月15日、記念すべき第100回を迎えた。この日は、これまで講師を務めて下さった方々も多く参加して下さり、さながら同窓会の様相で、想い出話にも花が咲いた。その中には、この夏の人事で医政局長に就任した佐々木昌弘氏や公益財団法人榊原記念財団理事長の矢崎義雄先生もいた。2016年4月の発足以来、毎回、日本の医療が抱える課題を真正面から取り上げ、その解決策について、国会議員、厚生労働省を始めとする官僚、医師、看護師、病院経営者、研究者、製薬企業、医療関係団体など、立場の異なる多くの方々が参加し、喧々諤々と話し合う場を設けて来た。一出版社が100回にわたり医療の未来を議論する勉強会を継続してきたことは、自画自賛しても良いのではないかと考えている。成功の秘訣を一つ挙げるとすれば、この会の趣旨に真っ先に賛同して下さった元環境大臣の原田義昭先生と、当時の日本医学会会長・髙久史麿先生の存在だろう。原田先生はこの勉強会の国会議員団代表に就任して下さり、会場として衆議院会館の会議室を提供して下さった。これには本当に助けられた。髙久先生は医師団の団長として多くの先生方に案内をしてくれた。そんな布陣で開始したものの、当初は、講師をお願いするにも大変だった。会の趣旨を理解して頂くまでに、何度もやり取りをしなければならなかった。それが回を重ねるにつれ、講演をお願いした際の言葉も「喜んで」から「光栄です」へと変わっていった。弊社のモットーの一つである「継続は力なり」を実感するようになった。この100回という数字は、単なる開催回数ではない。毎月テーマを考え、そのテーマに最もふさわしい講師を探し、参加者を募り、会場を整え、議論を積み重ねてきた信頼の証である。この会から生まれた出会いや提言も少なくない。日本の医療の未来を考える場として、一定の役割を果たしてきたという自負がある。

この100回は、多くの皆様のご協力によって築かれたものである。国会議員の先生方、医師や病院関係者の皆様には、講演や議論を通じて貴重な知見を提供して頂いた。また、会を主催する集中出版も、日頃から医療界の皆様に取材へのご協力を頂いている。そのご厚意と信頼に、常に感謝をしている。

しかし、感謝と批判は別である。協力を頂いたから厳しい記事を書かない、親しい関係にあるから問題に目をつぶるというのであれば、それはメディアではない。医療事故、不正、隠蔽、杜撰な病院経営、患者を置き去りにした組織の論理があれば、『集中』は厳しく指摘しなければならない。時には、昨日まで同じ会場で日本の医療を語り合った相手に対しても、筆を向けることがある。それを恩知らずと受け取る人もいるかも知れないが、問題を知りながら沈黙する事こそ、読者への裏切りであり、医療への背信ではないかと考えている。

私達が批判するのは、医療を壊したいからではなく、日本の医療を守り、より良くしたいからである。医療界に身を置く方々への敬意があるからこそ、その信頼を損なう行為を見過ごすことは出来ない。良いものは良いと称賛し、間違っているものは間違っていると書く。権威にも肩書にも、親しさにも左右されない。それが「是々非々」であり、『集中』が貫くべき姿勢だと考えている。

100回を迎えたことは到達点ではない。ここからが新たな出発である。日本の医療の未来を真剣に学び、議論し、支える。そして、必要な時には誰に対しても厳しい記事を書く。称賛だけでは医療は良くならない。批判だけでも医療は良くならない。光を当てるべき人には光を当て、正すべき問題には躊躇なく筆を入れる。その覚悟を持ち続けることが、ご協力を頂いた皆様への、私達『集中』なりの恩返しだと考えます。

 皆様からの情報をお待ちしております。>>>  info@zezehihi.shuchu.jp


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