SHUCHU PUBLISHING

病院経営者のための会員制情報紙/集中出版株式会社

未来の会

【「集中」の是々非々 ⑩ 】

【「集中」の是々非々 ⑩ 】

「日本発の情報の信用度」

「世界が疑う日本発の情報」
「感染者の公表数字が忖度の材料に?」

世界基準いわゆるグローバルスタンダードが重要だ。世界を同じ物差しで測る事が出来ればお互いが直ぐに分かり合える。自国ファーストの政策を取り始める国があってもグルーバルスタンダードだけは別ものとして存在している。
新型コロナウイルスの陽性患者数では日本の数字が信用に足るのかと厳しい意見を受けている。筆者もその通りだと思う反面、日本の医療レベルの高さと医療従事者の献身度合いの高さ、そして日本国民の持つ公衆衛生力のお陰ではないかと考え始めている。GWの新幹線の乗車率が0%~3%という驚くほどの低さだったニュースを見たパリ大学教授から「自粛に法的な罰則が伴っているのか?」と確認の携帯が入った。自粛に罰則はないと伝えると「アンビリーバブル。自粛は日本だけに通用する言葉だ。」と言って笑っていた。大の日本好きの彼はこの話を、さも自分の自慢話のように大学中に喧伝してくれるに違いない。

3月9日(月)政府の新型コロナウイルス感染症対策本部の専門家会議の副座長であり地域医療機能推進機構理事長・尾身茂氏が会見し「爆発的な感染拡大には進んでいない。一定程度、持ち堪えている」とコメントした。続けて同会議ではクラスターの発生を比較的早い段階で発見出来ている例もあると説明していた。そんなはずは無いと時間をもらい急ぎ取材に出向いた。一時間ほど様々な対策を聞いてきたが、その内容を誌面にする間もなく、日々、尾身氏自身がテレビに登場され、コメントをしていたので、旧聞に値する話になってしまった事から記事にする事は出来なかった。その後も尾身氏は政府の会議やテレビ収録、天皇陛下へのレクチャーも行っていて多忙を極めている。2月下旬、髙久史麿氏に聞くと「このウイルスは誰も分からない。だから大変だ。」と話す。
多くの医療関係者から情報が寄せられているが、医療現場が混乱を来たしているのは周知だが、医療現場では目の前の混乱より、医師の判断の後に保健所の判断が入る事に困惑をしていた。目の前の患者に医師が医療を提供出来ない状況が生じているからだ。医師の判断を後に承認するのは現場を離れて久しい保健所所長である事の不思議さ、滑稽さを皆、感じていたに違いない。
 多数の現場情報からは地獄絵図の様相が見て取れる。多くの患者の方々からは医療機関への感謝の言葉が続く。医療機関へクレームをつける情報はコロナでは少ない。多くの国民の怒りは「子犬を抱っこして星野源の曲に佇む主」に対してだ。
その安倍首相はクルーズ船「ダイヤモンドプリンセス」の初動時に厚労省の判断を信用した事を後悔していると聞く。当初、安倍首相は「コロナも全てアンダーコントロール」と海外首脳に伝えている。五輪誘致活動の際にも「福島は完全にアンダーコントロール」だと発表して、後に恥をかく事になった。再び、恥を掻かせた厚労省の責任は重い。
 そんな中の4月末に鈴木康裕医務技監を取材した。多忙を極める日々の中、いつもと変わらぬ笑顔で迎えてくれた。真っ先に「PCR検査の量」の問題を聞いた。彼のあの穏やかな表情のまま医務技官室にあるホワイトボードに確率の図を書いて分かりやすく説明をした。今の検査数で問題はない。これが確固たる確証をもった彼の結論だった。国民への説明責任を果たすべきだとお願いをした。


【「集中」の是々非々 ① 】「大日本印刷北島社長の引責辞任」
【「集中」の是々非々 ② 】「悪辣な看護師派遣ビジネスで重い医療法人の財務負担」
【「集中」の是々非々 ③ 】「日本大学田中理事長体制を守ってきた責任は文部科学省にある!」
【「集中」の是々非々 ④ 】「東京にタクシーがいない・東京オリンピックにむけて大丈夫?」
【「集中」の是々非々 ⑤ 】「大日本印刷北島社長の引責辞任(2)」
【「集中」の是々非々 ⑥ 】「企業検診の義務化と予防医学を目指す」
【「集中」の是々非々 ⑦ 】 「新型コロナウイルス対策」
【「集中」の是々非々 ⑧ 】NIPT(出生前遺伝学的検査)は知る権利の一つだ」
【「集中」の是々非々 ⑨ 】「地に落ちた権威・WHO」
【「集中」の是々非々 ⑩ 】「世界が疑う日本発の情報」

【「集中」の是々非々 ⑪ 】「新総裁候補に期待すること」
【「集中」の是々非々 ⑫ 】「ファンド資金が医療法人に流入」
【「集中」の是々非々 ⑬ 】「替わらない厚労省と変われない医師」

 

Return Top