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未来の会

第106回 厚労省人事ウォッチング
厚労界隈のハラスメントを「他山の石」に

第106回 厚労省人事ウォッチング厚労界隈のハラスメントを「他山の石」に

ハラスメント——。現代社会で働く人にとって、今、一番気を付けるべき点と言っても過言ではない。対応を誤って職を失った著名人は枚挙に暇が無い。厚生労働省等がハラスメント対策のガイドラインを作成しているが、その具体的な線引きは世代や性別等によって異なるケースもまま有る。永田町や霞が関界隈では未だにその距離感を掴めずに仕事をしている人は少なくない。

 厚労省内で密かに噂されているのが、将来を期待されている或る医系技官の振る舞いだ。優秀な政策マンとして知られているが、男性職員と女性職員への扱いが異なる事で知られる。医系技官の若手は、「部下の女性の誕生日を何故か把握していて、その日にプレゼントを渡している。一方で、男性職員は殆ど貰った事が無い」と苦笑する。性的な言動は無いというが、この若手は「気持ち悪がっている女性がいるのは確かな様だ。仕事面では非の打ち所が無いので、少し勿体無い」と付け加える。

 事務系キャリアで有名なのは、エリート街道をひた走る、或る幹部の行状だ。勉強会と称して中堅・若手の女性職員等を含む飲み会をよく開く。実際に政策論的な議論になる事も多いとされ、参加した事が有る職員は、「割と真面目な会合だ」と明かす。出席は強制されている訳ではないが、女性参加者の1人は「幹部なので誘われれば断りにくい」と声を潜める。只、問題はこの後だ。会合は日付が変わっても続くのが当たり前で、最終的にはタクシーで帰宅する事になるという。或る参加者は「タクシーで送ってもらうのは良いが、自宅前まで着けよう︎とする。自宅が知られるのは嫌なので、対応に困る事が有った」と漏らす。

 これらの事例に於いて、ハラスメントと言えるかどうかの判断は人によって異なるかも知れない。当人は善意のつもりでも、プレゼントをもらったり、タクシーで送られたりした人の受け取りは様々で、ハラスメントと疑う人もいるかも知れない。他方、完全に「ハラスメント」と認定された事例が永田町で最近起こった。

対策を進める側がハラスメントで左遷

 或る厚労族議員の男性秘書は、飲み会で参加した女性に抱き着く等の行為に及んだという。被害を受けた女性側からの抗議を受け、この「蛮行」は雇い主である国会議員の耳にも入った。国会議員の逆鱗に触れ、この男性秘書は暫く謹慎していた。

 別の事務所の秘書は、「この男性秘書は元々パワハラ気質で、彼の下に就いた秘書をよく潰す事で有名だった。一方で、事務所に出入りする女性とは距離が近く、親しげに話す場面がよく目撃されていた」と明かす。大手紙記者は「ハラスメント対策を進める側の厚労畑の国会議員に仕えながら、秘書自らハラスメントをしていた。国会議員の指導力も問われ兼ねず、情けない限りだ」と呆れ顔だ。

 ハラスメントかどうかの線引きが難しい場面は確かに有る。特に飲食を伴う場面は危険が付きものだ。厚労省でも左遷された職員は数知れず。こうした事例を「他山の石」としつつ、ハラスメント撲滅が求められる。

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