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未確認情報 2億円時計窃盗と現職国会議員

未確認情報 2億円時計窃盗と現職国会議員
2億円時計窃盗と現職国会議員

2026年8月25日、東京・中野区の「中野ブロードウェイ」に在る時計店で、白昼、総額2億円相当の高級腕時計4本が盗まれた。2人組の男がハンマーでショーケースを叩き割り、僅か10秒程で商品を持ち去る大胆な犯行は、テレビや新聞で大きく報じられた。その後、警視庁はチリ国籍の男2人を逮捕。1人は「盗んだのは1本」、もう1人は「盗んだ時計の内3本は落とした」と供述したとされる。高額な腕時計3本を逃走中に全て落としたという説明には、不可解な印象が残る。当初から、これ程高価な高級時計がどの様に管理されていたのか、店舗の保管方法や警備体制にも関心が集まった。ところが、逮捕後は新たな情報が殆ど伝えられず、事件の経緯や時計の行方も明らかになっていない。

そうした中、本誌には、被害会社の代表者が、高市首相に近いとされる副大臣経験者の自民党現職国会議員の娘であるとの情報が寄せられた。但し、両者の関係を裏付ける資料は確認出来ていない。一方、続報が途絶えた事もあり、永田町の一部では「被害会社と議員との関係が報道に影響しているのではないか」との臆測も流れている。全国紙の警視庁担当記者は本誌に、「警視庁から新たな情報が出ないのは、保険金詐欺の可能性も視野に入れ、事件の背景を慎重に捜査しているからではないか」と話す。更に、被害会社が昨年、精巧な偽造時計を掴まされ、約1億円の損害を被ったとの情報も有る。勿論、被害会社や関係者の不正が確認された訳ではない。限られた情報を結び付け、憶測で不正を断定する事は厳に慎まなければならない。その一方で、被害品の行方や容疑者らの不可解な供述等、未解明の点が残る事も事実である。捜査機関には、被害会社と議員との関係を含め、政治的な影響を疑われる事の無い、慎重且つ徹底した捜査が求められる。事実は何か。1日も早い全容解明と、公正な説明が待たれる。

障害者雇用と「沈まぬ太陽」

日本航空(JAL)で、パイロットや客室乗務員の飲酒問題が相次いでいる。再発防止を約束した後も問題が起き、規定違反を隠す為にアルコール検査を遅らせ、聞き取りに虚偽の説明までしていたという。国土交通省が厳重注意を行ったのも当然だろう。読者の皆さんは、山崎豊子さんの小説『沈まぬ太陽』がJALをモデルにした作品である事はご存じだろう。主人公・恩地元のモデルは、元JAL労働組合委員長の小倉寛太郎氏だ。組合活動を理由にカラチ、テヘラン、ナイロビへ約10年間に亘り転勤させられ、02年10月、72歳で亡くなった。『週刊新潮』の「墓碑銘」でも、「『沈まぬ太陽』のモデル」とある。執筆の切っ掛けは、小倉氏の数奇な人生だけではない。

御巣鷹山事故後、政府の要請を受けてJAL再建に乗り込んだ国見正之会長のモデルは、カネボウ会長だった伊藤淳二氏だ。山崎さんと昵懇だった伊藤氏は、政界や官僚、社内の抵抗勢力に翻弄され、改革半ばで会長の座を追われた。その理不尽さへの怒りが執筆の動機だという。『週刊新潮』での連載当時、JAL広報があらゆる方法で掲載中止を働き掛けた事を思い出す。当時は「親方日の丸」の体質が色濃く残っていた。相次ぐ飲酒問題を見ると、「今も昔もJALは変われないのか」と言いたくなる。『沈まぬ太陽』は、経営陣と労働組合の対立で会社全体が疲弊する姿も描いた。企業経営には労働組合との健全な関係が欠かせない。江東区の或る医療法人では、職員1人のユニオン加入から団体交渉へ発展し、解決迄に相当な労力と費用を要した。障害の有る職員を巡る労使紛争では、障害者雇用促進法の趣旨や合理的配慮、差別的取扱いの有無まで厳しく問われる。対応を誤り、障害者雇用に否定的な企業との印象が広がれば、社会的信用や資金調達にも影響しかねない。読売新聞による障害者雇用への厳しい追及を見る度に、その思いを強くする。そして今、障害の有る職員への対応を巡り、労使紛争に収まらず、刑事事件に発展しかねない企業が有るとの未確認情報が本誌に寄せられている。事実であれば、その企業が「沈まぬ太陽」の二の舞となる日は遠くない。

 

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