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分科会第2回

「それ見たことか」 厚労省が溜飲を下げた日

「それ見たことか」 厚労省が溜飲を下げた日

 「このハゲー!」の絶叫で、時の人となった埼玉4区選出の豊田真由子・衆院議員。自民党〝魔の2回生〟の中では将来有望組とされていた元エリート官僚の乱心は、警察に被害届が出される刑事事件となっている。豊田議員の前職は厚生労働省の官僚だが、古巣の元同僚達に取材を進めると、「さもありなん」の声ばかりが飛び出す。

 女子御三家の最高峰、桜蔭中高を卒業後、東大法学部に進学、1997年に当時の厚生省に入省して健康局や老健局などに勤務した豊田氏。在職中にはハーバード大大学院に留学し、2002年に理学修士を取得している。金融庁やスイス・ジュネーブの国際機関での勤務もあり、「典型的な厚労官僚のルート」(同省職員)をたどっていた。

 そんな元同僚が発した罵声の数々にも、「省内に驚きはない」と同省の中堅職員は苦笑する。「あそこまでの激高は見たことないが、延々と怒り続けるあのしつこさは、いかにも豊田さん」。

 豊田氏が厚労省を辞めた時に「永田町に引き取ってもらった」と周囲が安堵したのは有名な話だというが、厚生労働委員会に所属するなど厚労分野での質問も多かったため、「議員になってからも厚労省とは縁が切れず、説明に行ってもネチネチしつこく絡まれて辟易していた職員は多かった」とこれまた別の職員が打ち明ける。

 もっとも、ある医療関係者からは「彼女のパーティー券を購入したら、わざわざ御礼に来られた。他の議員は秘書が来るだけだったので、好感を持ちました」とその熱心さを擁護する声も。

 なお、豊田氏の夫は国土交通省の役人だが、「ご主人の髪はふさふさです」(関係者)とのこと。家庭内で「このハゲー!」はないと信じたい。

逮捕されても「医師」のまま
慈恵医大の甘い対応

 「医師の倫理以前に、人として問題だ。なぜ、うちはあんな医師を処分しないのか」。そう憤るのは、東京慈恵医大病院(東京都港区)に勤務する中堅医師だ。

 7月6日、女性に酒を飲ませて暴行したとして集団準強姦容疑で逮捕されていた同大病院医師、松岡芳春被告(32歳)が不起訴となった。東京地検は理由を明らかにしていないが、全国紙記者は「同じ事件で逮捕されていた元医師の上西崇被告(32歳)、東邦大医学部4年の男子学生(27歳)も不起訴になっており、女性が被害届を取り下げたのだろう」と推察する。

 前述の医師が憤るのは、不起訴を伝える記事で、千葉中央病院の研修医だった上西被告は「元医師」になっていたのに、松岡被告は現職だったことだ。別の医師も「今回は不起訴となったが、両被告とも別の女性に対する準強姦罪で公判中。松岡被告は否認しているらしいが、犯行現場は自分のマンションで、仲間と繰り返し多数の女性と性行為に及んでいたこと自体が、人としてモラルに反する」と指摘する。

 関係者によると、松岡被告の弁護人は公判中の別事件についても示談を持ち掛けているという。医療担当記者は「刑事事件で有罪となった医師は厚生労働省の医道審議会に諮られ、医師免許取り消しなどの行政処分を受ける。強姦は悪質で、取り消しとなってもおかしくないが、有罪にならなければ処分は甘くなるかもしれない」と解説する。

 〝凄腕〟の弁護人に病院も及び腰なのかもしれないが、職員からはこんな声が漏れる。「うちは大学病院で、患者への医療だけでなく大学として教育も担っている。強姦医師を切れないことに病院の評判も職員の士気も下がりっぱなしだ」。慈恵医大は明らかに守るべきものを誤っている。

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