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下北沢病院(東京都世田谷区)

下北沢病院(東京都世田谷区)
日本初の「足の総合病院」として再生
158下北沢病院(東京都世田谷区)

 若者の街・ファッションの街として知られる下北沢。駅の近くに構える下北沢病院は2010年にリウマチ治療に特化した病院として設立されたが、経営状況の変化を背景に16年6月に日本初の「足の総合病院」としてリニューアルした。足に対する健康意識が高い欧米諸国で、古くから発展してきた「ポダイアトリー(足病学)」を取り入れ、足病に関わる整形外科、形成外科、末梢血管外科、糖尿病内科、循環器内科、リウマチ科、内科、皮膚科、リハビリテーション科で構成。足の傷や痛みなど、多くの症例に貢献してきた各分野の専門医が集結している。

 足病は多角的なサポートが重要なため多職種医療にも力を入れている。専門医の診療科を主軸に、身体の症状に合わせたストレッチ・運動指導をする「リハビリテーション」、傷のアセスメントとフットケアをする「エキスパートナース」、退院後の生活指導をする「ソーシャルワーカー」、糖尿病の薬剤管理をする「薬剤師」、ダイエット・創傷治癒のための栄養指導をする「管理栄養士」、インソールや整形靴・義足のオーダーメイド作成をする「義肢装具士」の専門家たちによるチーム連携で、診断から治療・手術・リハビリ・栄養指導・退院後のサポートまで個々に合った対応をしている。
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 足病総合センターは巻き爪や水虫、外反母趾などの日常疾患から下肢静脈瘤や下肢閉塞性動脈硬化症などの循環器内科、足の切断も含む手術や足底腱膜炎などの整形外科、糖尿病性皮膚潰瘍や透析患者の足診察まで、「足のよろず相談所」としての役割を担う。また、医療従事者向けの足病・フットケアセミナーも定期的に開催。糖尿病センターでは糖尿病による合併症の進展・発病の予防を目指し、糖尿病専門医、糖尿病療養指導士、管理栄養士、薬剤師による専門治療を行っている。糖尿病になると足にを起こし切断することがある。下肢切断後5年で7割もの患者が亡くなるデータが出ており、同病院では切断に至らないための未病治療も目標に掲げている。

 久道勝也理事長は病院リニューアルの際、治療法が確立していない患者ニーズを模索した結果、足病学に着目した。欧米化により、靴で過ごす時間の割合が長くなり、それに伴い足の病気や合う靴がなく悩んでいる日本人が多いからだ。同病院は日本における足病治療の拠点を目指している。

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