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新宿神経クリニック(東京都新宿区)

新宿神経クリニック(東京都新宿区)
都心のてんかん専門クリニック
157 新宿神経クリニック(東京都新宿区)

 JR新大久保駅から徒歩5分、JCHO東京山手メディカルセンターに隣接するビルにある新宿神経クリニックは、全国でも珍しいてんかん診療専門のクリニックだ。静岡てんかん・神経医療センターや国立精神・神経医療研究センターでてんかん専門医を務めてきた渡辺雅子院長が、2015年2月に開院した。きっかけは、日本では世界トップクラスの小児てんかんに比べ、成人てんかんの診療態勢が不十分であることへの対応と、てんかん医療は女性医師が活躍しやすい分野であることを示したかったからだという。

 渡辺院長は「社会の高齢化に伴い、高齢発症が急増し、運転中の急な発症による交通事故も起きています。成人てんかん患者の数に対して、診療できる病棟が少ないのが現状。てんかん患者は長い期間治療を行うため、通いやすいよう都心にクリニックを開業しました」と話す。

 また、「てんかんは慢性疾患のため救急要請があまりないので、結婚・妊娠・子育てをする女性医師でも研究や診療で活躍しやすい分野」であることを自らのキャリアと開業で示したいという。

 渡辺院長が以前勤めていた医療機関では重度患者を診ることが多かったが、同クリニックでは軽度患者も診るため、妊娠出産や作業療法士による就労の支援、抗てんかん薬を副作用のある旧薬から副作用の少ない新薬へ切り替えるなど、きめ細かな対応をしている。

 てんかんにはいまだ社会的な偏見があるため、妊娠を希望している女性患者と出産経験のある女性患者の交流の場を設け実体験を直に聞いてもらったり、女性患者の恋人にてんかんについて詳しく説明したりしているという。

 来院しやすい雰囲気づくりにも工夫している。院内の壁には写真や絵画、バッグなどのディスプレーを飾り、てんかんに関する新聞記事も貼ってある。診察室でも着物など季節ごとの飾り付けをしており、患者と話が弾むという。

 また、渡辺院長は「世界てんかんの日」の「パープルデイ」(3月26日)に合わせ、紫のシンボルカラーのバッジを付けたり、昨年からはパープルデイの発案者でてんかん患者のカナダの女子高生、キャシディ・メーガンさんを招いた講演会を企画したりするなど、てんかんの啓発活動も積極的に展開している。

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