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ロシアでも「ゲノム編集ベビー」? 世界的な広がりに歯止め利かず

ロシアでも「ゲノム編集ベビー」? 世界的な広がりに歯止め利かず
ロシアでも「ゲノム編集ベビー」?
世界的な広がりに歯止め利かず

 昨年11月、狙った遺伝子の動きを止めたり別の遺伝子を加えたりする「ゲノム編集」を行って赤ちゃんを誕生させたと中国の研究者が発表したのは記憶に新しいが、この動きが世界に広がっている。中国の研究者が行ったのは、エイズウイルス(HIV)の感染防止のためのゲノム編集だが、そもそもHIVには効果的な薬剤があり遺伝子改変をしてまで防がなければならない理由はない。狙った遺伝子だけが改変できているのか、改変によって新たな問題が生じないか、現段階では分からない上、ゲノム編集を行うと短命になるとする研究もあり、中国の研究者の研究は国際的に大きな批判にさらされた。

 ゲノム編集技術を使えば遺伝性の病気を生まれる前に治せる可能性がある。一方で狙い通りの能力や容姿などを持たせる「デザイナーベビー」が生み出される恐れがあり、「治療」と「それ以外」の線引きをはっきりさせるべきだという指摘は大きい。「英国やドイツ、フランスなどでは、ゲノム編集ベビーを誕生させることを規制している。日本でも基礎研究は進めるものの、赤ちゃんを誕生させる臨床応用については法律で規制する動きがある」と語るのは大手新聞社の科学部記者だ。

 こうした国際的な流れに逆行し「次にゲノム編集ベビーが誕生する可能性がある」と噂されているのがロシアだ。中国で行われたのと同じHIVの感染防止のゲノム編集を行って赤ちゃんを誕生させる臨床計画がある、と欧米メディアが報じた。

 「ゲノム編集は初心者でも比較的容易にできる技術。秘密裏にゲノム編集ベビーが誕生していても分からない」と前出の科学部記者。一度開けてしまったパンドラの箱は元に戻らない。研究者だけでなく、子どもを望む親の側にも高い倫理観が求められる時代が来ている。

「青森肝炎」で青森県が謝罪
行き過ぎとの声も

 青森県が、県内の肝炎患者に送付した申請書の氏名記入欄に「青森肝炎」という架空の名前を使用したことに患者側が抗議する騒動があった。県は「不快な思いをさせてしまって申し訳なかった」と謝罪したが、「批判は行き過ぎではないか」と疑問の声も出ている。

 「問題の申請書は、B型肝炎の患者の治療費助成を受けるために必要な肝炎治療受給者証の更新手続き用のもの。申請書と一緒に記入例の文書を今回から同封したものの、申請者の氏名が『青森肝炎』に、被保険者の氏名が『青森肝臓』となっていた」(全国紙記者)。送付から約1週間後、「侮蔑的な例文に怒りを感じる」などと患者の家族から匿名で抗議の手紙が県に届いたという。県は謝罪文を送るなどの対応を行うことを明らかにした。

 ただ、「あまりにも配慮がない」と怒りの声が上がった一方で、疑問の声も出ている。「青森太郎にしておけば何の問題もなかった訳で、やり方はまずかったと思うが、そこまで目くじらを立てることかという気もする」と話すのは、がん治療中の患者だ。「肝炎患者用の書類だから分かりやすく肝炎としたのだろう。馬鹿にする意図があったとは思えない」と言う。「自分の身に置き換えれば、記入例が『青森がん』となっていたということで、確かに驚くし、患者の名前と病気を結び付けるイメージは良くないとも思う。でも、次から改めてほしいと伝えるくらいで十分ではないか」(同)。SNSの台頭で〝炎上〟が起きやすい昨今だが、何でも謝れば良いわけではない。

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