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未来の会

「キヤノンメディカルシステムズ株式会社」

「キヤノンメディカルシステムズ株式会社」
「医療界を愚弄するキヤノンメディカルシステムズ製「インフルエンザ迅速検査キット『Rapi im Flu-AB』の不良品多発と隠蔽工作」

コロナウイルスによる騒乱が世界中に広がり、私達は人類史上初のウイルスに遭遇している。そして世界中のメディアはこのニュースを流し続けている。

そして、多くの国民はなぜ、PCR検査が受けられないのかと政府を追い詰める。

 そんな中、キヤノンメディカルシステムズ株式会社(栃木県大田原市・社長瀧口登志夫)が医療機関に販売しているインフルエンザ迅速検査キット『Rapi im Flu-AB』に多数の不具合が発生し問題となっている。半年前に弊誌編集部宛てに複数の医療機関から検査キットに問題があると連絡が届いた。製造ミスと検査レベルの低下が生んだ騒動を取材した。

 不具合の検査キットを押しつけられた複数の医師は「キヤノンメディカルシステムズに問合せをしたが、逆に検査方法に誤りがあるのではないかと、医師の取扱いのミスだと言わんばかりの対応があった」と怒る。「更なる問題は検査キットに不具合があるにも関わらず、それを隠蔽している事だ」と呆れる。複数の医師は弊誌と同時に監督官庁の栃木県にも通告している。

 この検査キットの不具合の内容には驚かされた。何と、インフルエンザの検査キットに検体を入れない状態でも80%の確率で陽性判定が出る不良品が多数あり、発覚するまでに100箱を販売していると言う。また、検査で不自然な両陽性反応が出る件数が多いと言う。この不具合製品にクレームを付けたある医師は、キヤノンメディカルシステムズから「インフルエンザ感染が見られない患者でも陽性判定が出ているのであれば、陰性反応が出るよりは危険度は低い」と言われたと怒る。

 弊誌が栃木県薬務課に取材を入れると医療機関からのクレームが多数届いており、既に立入検査に入ったと話す。また、薬務課はこの検査時にも隠蔽行為の様相が見て取れたとも明かす。そして不具合な検査キットが明らかに多い事から製品の自主的な回収を通告した。しかし、キヤノンメディカルシステムズはその通告を今でも無視し続けている。監督官庁から同一案件でメーカーへ複数回、無通告立入検査に入る事は先ず無いと言う。それだけ悪質な事件にも係わらず改善より隠蔽の道を進んでいるような対応だ。このような判断は誰の指示なのか?企業コンプライアンスの欠片もない。

 弊誌の取材に対応したキヤノンメディカルシステムズ広報部の女性は驚くほどに高飛車な態度だった。このご時世にこのような対応をする企業体質に驚いた。取材拒否ならばと親会社キャノン広報部に取材を入れると、翌日には高飛車だった女性から直ぐに連絡が入った。取材に対して、「自社内での製造ミスではなく、事故の原因は判明していないものの、想定される原因は医師の使用時のミスと納入時に納入業者の温度管理等に問題が有ったのではないか」と見事なほどに責任を転嫁している。栃木県大田原市の工場から品川倉庫への輸送は佐川急便のサーモラベルも導入されたクール便が使用されている。輸送法としては最高レベルのもので、温度管理に問題があったと言う理由は見当たらない。

 このインフルエンザ検査キットの不具合。陽性と陰性の判定が出来ないと言う最悪のものだが、呼吸器感染症という観点から見れば、今、騒がしくPCR検査を求めている人々に対し、検査の信用を著しく貶めると言う意味で、企業の責任は重大だ。

 コロナウイルスの例で陰性だったクルーズ船の乗客が後日に陽性になっている。その理由や原因を喧々諤々と専門家が話しているが今回と同じ検査キットの不具合だったのかも知れない。医師は検査キットを信用するべからず・・・そして、隠蔽工作は必ず発覚する。これが今回の取材で得た教訓だ。

 キヤノンメディカルシステムズ広報部からの回答でも、弊誌が知らないとでも思っているのか、多くの虚偽がある。この隠蔽や虚偽行為は栃木県の立入検査の際も同様のようだ。しかし、栃木県は隠蔽されていた事と隠蔽された内容をしっかりと把握していた。隠蔽を主導するキヤノンメディカルシステムズ品質保証部や法務部は買収された今でも東芝メディカルシステムズのままの意識でいるようだ。

 キヤノンメディカルシステムズは以前、東芝メディカルシステムズという社名だった。2016年12月にキャノンが6655億円で買収し、社名を東芝からキャノンに入れ替えた。ご存知のように東芝は戦後の経済を牽引した名門企業だったが、倒産の憂き目にあい、あの土光敏夫に助けを求め復活を果たした。しかし、1987年に東芝機械ココム違反事件を起こす。これに激怒したアメリカはその後も長く東芝を許す事はなかった。1999年に東芝の専務から言われた言葉が今も記憶に残っている。「東芝はアメリカの財布代わりとなってしまった。先が見えない。」そして、その言葉通りになった。アメリカへ財務内容などを隠蔽し続ける中で、体質的に染み付いてしまったのかも知れない。キャノンメディカルシステムズはこのままでは御手洗キャノンのアキレス腱になる。一日も早い人心一新が危機管理の上からも必要だ。医療界での不正や隠蔽は許されない。

2020年3月4日
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