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未来の会

225 藤田医科大学 岡崎医療センター(愛知県岡崎市)

225 藤田医科大学 岡崎医療センター(愛知県岡崎市)

225 藤田医科大学 岡崎医療センター(愛知県岡崎市)
地域医療の中核を担う救急病院が誕生

当初は藤田医科大学(愛知県豊明市)で学んだ医師や看護師らが働く場として計画された岡崎医療センター。しかし、準備を進めていくと地域の医療体制の課題が浮かび上がった。総合病院は、人口10万人当たり1院あるのが適正と言われている中、岡崎市の場合、市民病院のみで院数が少ない上、緊急搬送による負担が一極集中していたのである。そこで周辺医療機関と連携し、24時間365日受け入れ可能な救急病院を目指し、2020年4月に開業した。地域の医療を一手に担うのではなく、地域の医療機関と手を取り合い、包括的に患者を支える仕組み作りに励んでいる。

特に需要が高いのは、救急治療とがん治療である。救急は軽症から重症迄対応し、「断らない救急医療」を実践。がん診療では、手術支援ロボット等の最新機器を活用し、患者の体に負担が少ない高度な治療を行う。本院である藤田医科大学病院と同等レベルの設備を完備し、更に、重傷者の緊急手術に対応出来る様、救急外来から手術室、集中治療室フロアへの直通エレベーターを設置する等、機能面からも迅速な治療を可能にしている。

 特筆すべきは患者目線を第一にした設計上の工夫の数々だ。外来を1階に集約し、患者が階移動せずに済む動線を確保した他、「ダブル十字型病棟」でスタッフの目が入院患者に行き渡る様に病室を配置。患者の行き先を視覚的にサポートする照明や、サインを目立たせるシンプルな内装色彩計画等、分かり易いデザインに拘った。病室の陽当たりや、ベッドからの眺望等も配慮されている。

 センターには地域医療連携部が設置され、多職種の専門家が地域の医療機関や福祉施設及び介護施設と連携し、入退院から療養中の生活に至る迄、患者とその家族をサポートしている。

 又、ネットワークを活かし、電子カルテの診療記録、画像及び検査データを大学病院群内で共有し病院間カンファレンスを実施する等、独自のシステムを活用し、より良い医療の提供を目指す。将来的には、5G専用回線を用いた遠隔診療や、AI処理を活用した医療提供も視野に入れている。独自の技術と体制で、患者の負担が少なく回復が早い医療を提供し、急性期患者の社会復帰に至る迄の道のりを、地域の中核として支えている。


藤田医科大学 岡崎医療センター

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