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未来の会

文科省局長「絶対に大丈夫」は ただの励まし?

文科省局長「絶対に大丈夫」は ただの励まし?
文科省局長「絶対に大丈夫」は
ただの励まし?

 「よろしくお願いします」「来年は絶対に大丈夫」——。「大丈夫」と発言した主が医大の理事長となれば、普通は「合格切符」を手にしたと考えるのではないか。

 文部科学省の私立大学支援事業で便宜を図る見返りに、東京医科大学に次男を合格させてもらったとして受託収賄の罪に問われた文科省元局長、佐野太被告の公判で、佐野被告と東京医科大元理事長、臼井正彦被告の会食時の会話音声が再生された。会食に同席したコンサルタント会社元役員が無断で録音していたものだ。

 音声では、佐野被告が浪人中の次男について「よろしくお願いします」と述べ、臼井被告が「来年は絶対に大丈夫だと思います」と応じた。臼井被告が文科省に提出予定だった支援事業について指導を求める発言や、それに対して佐野被告が担当者を紹介する等と答える場面も。散会前には、臼井被告は「うちに予約しておいでになって」とも発言していた。

 佐野被告の次男は入試で加点を受け、不正に合格したとされる。

 公判を傍聴した記者によると、佐野被告は臼井被告の「絶対大丈夫」という発言を「励ましてくれていると思った。次男が優遇されるとは考えもしなかった」と主張したというが、果たして東京地裁はどう判断するか。

「LINEヘルスケア」
〝コロナ焼け太り〟に批判

 コミュニケーションサービス「LINE」と医療情報サービス大手エムスリーの合弁会社「LINEヘルスケア」が昨年12月から始めた同名の健康相談サービスがSNSで炎上した。

 同サービスはLINEで直接、内科・小児科・産婦人科・整形外科・皮膚科・耳鼻咽喉科に対応する医師に健康相談が出来る(匿名も可)。「いますぐ相談」と「予約相談」は30分2000円、「あとから回答」をもらう場合は1000円の利用料がかかるが、新型コロナの感染拡大防止として当面は無料としていた。発表によると、4月の相談リクエストは10万件を超えたという。

 炎上の発端は、ある医師が利用者への回答がひど過ぎるとツイッターに投稿した事。精神的なつらさを訴える利用者に対して、LINEヘルスケアの担当医師は「リスカ(リストカット)やOD(過量服薬)で発散するのは低レベル」「言葉にできないやつはガキンチョ」「よくいる世間知らずの10代の女の子」等とおよそ専門家とは思えない言葉で返答していたのだ。

 また、別の医師がLINEヘルスケアを利用して皮膚科領域の質問をしたところ、正しくない回答が返ってきた事等を記したブログ記事も拡散され、サービスの質が問われる事態に。同社は8月3日、「登録している医師1名において、お客様に対して、利用規約違反の行為が確認されました」と謝罪した。

 同サービスは経済産業省の遠隔健康医療相談の支援事業に採択されている。その上、同社は、コロナ禍で厚生労働省が特例的に認めた「オンライン診療」に乗り出すべく、LINEのビデオ通話を活用して医療機関がオンライン診療を行えるようマニュアルを公開する等、コロナ禍で〝焼け太り〟ともいえる事業拡大に乗り出している。

 コロナでひっ迫する医療現場の支援となるサービスであればいいが、利用者の不安をあおったり、現場医師を混乱させたりするようでは、本末転倒だろう。

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