足立区にある病院の非常勤外科医師は、2016年8月25日、準強制わいせつの疑いで突然逮捕、 9月14日に起訴され206年12月6日まで不当拘留が続きました。 関係者への事情聴取や現場検証から、疑われている行為は、全身麻酔による手術後35分以内のことで、手術後の幻覚や錯覚が織り交ざったものであり、4人部屋でかつ頻繁に看護師が出入りする環境の中で起こったものです。客観的にも医学的にもこの様な事が行われたとは考えられず、また逮捕時と起訴時の事由も異なっており、外科医師の逮捕・起訴は全身麻酔手術後患者の訴えのみを根拠とした不当なものです。
起訴前に4回にわたり外科医師の自宅や勤務先は家宅捜査がされ、裁判所において検察から関係者の証人尋問も行われています。よって外科医師には、被疑者の勾留要件である逃亡や証拠隠しのおそれなどといった事由は存在せず、釈放請求に対して具体的な根拠も示さずに勾留し続ける事は、人権を大きく侵害し、刑事訴訟法や憲法に違反しています。これはもはや自白の強要を目的とした勾留と言わざるを得ません。 医師の勾留によって、診察や手術などに影響が生じ、患者や医療現場においても大きな不安と不利益がもたらされ続けています。
また、このように患者証言のみを根拠とした医師逮捕・長期勾留が行われるという事になれば、医師や医療関係者に不安を与え、医療の萎縮につながるばかりか、ひいては多くの患者の生命や健康に損害を及ぼすことになります。 私たち「外科医師を守る会」は、無実を訴え続ける外科医師の人権を守るためにも、医療現場に混乱や萎縮を与え、さらなる医療崩壊をもたらさないためにも、外科医師の早期釈放を求めてこれまでも署名活動などに取り組んできました。
また、11月30日の初公判を皮切りに、東京地裁で真実が争われることになります。起訴後4回に及ぶ弁護団の釈放請求や準抗告に対しても、具体的な理由も述べず、検察の主張通りに棄却してきた裁判所の姿勢が続くならば、厳しい闘いになることも予想されます。私たちは公正な裁判が行われることを求めるとともに、外科医師の無罪を勝ち取るための裁判や活動を行い、長期勾留によって一家の大黒柱を奪われている家族を支援するために、支援基金を創設しました。みなさんの暖かいご支援をお寄せくださるよう、心からお願い致します。
『外科医師を守る会』 呼びかけ人
乳腺外科医 八巻秀人
乳腺外科医 山下年成
救急科専門医・小児科専門医 境野高資
内科医 武岡裕文
精神科専門医・精神保健指定医 尾内隆志
患者・主婦 林あゆみ
◎外科医師を守る会会則
・・・外科医師不当起訴事件・・・
無罪を勝ちとるため 支援基金にご協力をお願いします!
DNA鑑定書の問題ついては、東京都監察医務院の意見書。ベット柵と当該医師、患者の位置関係については、模型や図解パネル、再現ビデオの制作。せん妄、幻覚、錯覚について、同室の患者がテレビやラジオをつけていなかったか、容疑の時間帯の番組内容を調べる。告訴の背景となる要因が、転院前のクリニックのカルテの記述から見えてこないか。当該医師のなんらかの癖との関連はないか。ご検討下さいますよう。
厳しい闘いになると思います。しかし、年間100件くらいは無罪判決が出ます。がんばってください。貧乏人なので形ばかりの寄付で勘弁してください。