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第37回 首相の後押しで就任した三原厚労副大臣

第37回 首相の後押しで就任した三原厚労副大臣

 安倍晋三首相の退陣に伴い、9月に新たに発足した菅義偉内閣で、自民党の三原じゅん子・参院議員が厚生労働副大臣に就任した。受動喫煙防止強化や子宮頸がんワクチンの積極勧奨再開等を持論に、厚労関係の施策を党内から発信してきたが、直接、政策立案の現場に携わる事になった。同じ神奈川県選出という事もあり「菅印」が付く三原氏だが、その手腕は未知数で、改めて真価が問われる事になる。

 民放のテレビドラマ「3年B組金八先生」でツッパリ役を演じ、人気を博した三原氏は、2010年の参院選に自民党から比例区で出馬し、初当選を果たした。子宮頸がんを患った経験や医療・介護問題を訴えた事から、当選後も厚労分野に関心を寄せてきた。その後は神奈川県選挙区に鞍替えし、現在は当選2回。参院厚生労働委員長や自民党女性局長等を歴任したが、政務官経験なく副大臣に就任した。

 ある意味異例の起用策だが、それは菅首相とも近い事が影響した。党総裁選で菅首相が不妊治療の公的保険適用拡大を突如主張したのは、三原氏の「入れ知恵」も影響したとみられ、今回の厚労副大臣就任は「菅首相の強い後押しがあった」(省幹部)という。

 三原氏の所掌は労働、子ども、年金だ。ただ、新型コロナ対応や不妊治療への助成、保険適用拡大はもう1人の山本博司・副大臣と共管だ。三原氏は初登庁後に開いた9月23日の記者会見で、「不妊治療は経済的負担だけではなく、精神的、身体的にも大変な苦しみを伴う。出来るだけ早く前に進めていきたい」と抱負を語っている。

 三原氏ならではの異例の対応ともいえるのが、ライフワークともいえる子宮頸がんワクチンの積極勧奨再開も担務に付いている事だ。ある幹部は「本来なら健康局所管なので、もう1人の副大臣が担当するはずだが、今回は関心のある三原副大臣になる。というのも、政府は積極勧奨の再開はしない考えで、三原氏とは逆のスタンスだが、担当にすれば政府方針の枠内でしか発言出来なくなる。そのため、突拍子もない発言は出来ないはずだ」と明かし、三原氏の発言を封じる作戦だ。「何を言うか分からない」(中堅職員)と、当初控えていたメディア露出も徐々に解禁する方向だ。

 とはいえ、副大臣としての手腕はまだ未知数だ。受動喫煙対策を強化する健康増進法改正案を党内で議論した際には、対策強化を主張する立場として、塩崎恭久・厚労相(当時)と連携して目立ったが、就任間もないという事で「まずは安全運転している」(幹部)ような状態だ。一方、24歳下の夫を持っているのが影響してか、自民党神奈川県連の関係者は「人目も憚らずイチャイチャして、どうしようもない夫婦というレッテルを貼られている」と手厳しい。

 それでもメディア関係者が「三原氏の記者会見はネットで非常に注目され、アクセス数がとても多かった」と話すように、一挙手一投足が注目されている。話題先行気味ではあるが、年末には不妊治療の助成制度拡充という「難題」が待ち受けている。ただ、話題の旬が過ぎるのは早い。年末の予算編成で「三原カラー」を出せるかが、まずは問われる。

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