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未来の会

「癒しと安らぎの環境」フォーラム2023

「癒しと安らぎの環境」フォーラム2023

2023年12月17日(日)、東京都港区のサントリーホール・大ホールに於いて、「癒しと安らぎの環境」フォーラムが開催され、永く社会に多大な貢献をした医療従事者を顕彰する「集中医療大賞2023」と、美術や音楽、癒やしの活動を積極的に取り入れ、心地良い空間作りに取り組む医療施設を顕彰する「癒しと安らぎの環境賞2023」の表彰式、又、併せて「癒しと安らぎの環境」コンサート2023が行われた。式典の冒頭では、本フォーラムの創設時に実行委員長を務めたNPO法人卒後臨床研修評価機構理事長の岩﨑榮氏と理事を務めた作家の海野弘氏がこの1年の内に鬼籍に入った事を受け、生前の貢献に敬意を表して黙祷が捧げられた。

表彰式では、主催である集中出版代表の尾尻佳津典が最初に挨拶に立ち、別室に於いて授賞式が行われた事を報告すると共に「20回目となる本フォーラムが無事に開催出来るのは、サントリーホールディングスを始め、多くの企業や医療関係者の皆様方のご支援と厚く御礼申し上げます。又、厚生労働省、日本看護協会、日本医師会、毎日新聞社、各国駐日大使館等、多くのご後援を頂く事が出来た事も、大変嬉しく、励みにもなります」と謝辞を述べた。そして、新型コロナウイルス感染症のパンデミック下で世界の医療が混沌とする中にあっても日本は高度な医療の提供により多くの命が救われ、海外からも称賛された事に対し、「日々医療の最前線で働く医師、看護師、医療関係者の皆様のご努力の賜物」と敬意を表した後、冒頭の黙祷に触れ、故人の尽力について感謝と哀悼の言葉を述べた。又、スタッフへの労いの言葉には会場から大きな拍手が送られた。最後に、数多くの大使館関係者が来場している事から、英語でもフォーラムの成り立ちや活動の説明と謝意のスピーチを行った。

次に、実行委員会理事を代表し、3名の理事が挨拶に立った。最初に登壇したのは、23年秋の叙勲で旭日大授章を受章し、同じく集中出版が主催している「日本の医療の未来を考える会」の最高顧問を務める、元環境大臣で弁護士の原田義昭氏で、「2023年も間もなく暮れようとしていますが、来場の皆様方もこの1年をしっかりと振り返りながら、新年が素晴らしい年になるよう心からお祈りしています。20回目を迎えた本フォーラムは大変な活動ですが、尾尻代表にはしっかりとした指導力を発揮して頂いており、『集中医療大賞』と『癒しと安らぎの環境賞』を素晴らしい音楽と共にお祝いする事も、今では社会的に大変大きな評価を頂ける様になりました。関係者の皆様、更には受賞者の皆様の努力とご活躍を称えたいと思います」とした。

続いて、「日本の医療の未来を考える会」の国会議員団代表を務める、衆議院議員で医師でもある三ッ林裕巳氏が、「当会ではこれ迄様々な有識者をお招きし、地域医療や、これからの高度高齢化社会での医療はどう在るべきか、又、医療のデジタル化や感染症対策はどう在るべきか等を議論して参りました。そしてコロナ禍の3年間、医療関係者の皆様の努力と献身的な活動、及び国民の皆様の協力によって充実した医療体制が維持出来た事に心から感謝します」と述べた。その上で、「病院にアートと音楽がある事は、不安や自分の病気との向き合い方を和らげる上でもとても重要な事だと思います。今後も『癒しと安らぎの環境』フォーラムが、皆様の応援を頂いて末永く続く事を祈念致します」と述べた。

最後に日本医学会第8代会長に就任した虎の門病院院長の門脇孝氏が挨拶に立ち、「医学医療の課題について、根本的な原因を解決する為には原理原則に則らなければなりません。その原理原則とは、言う迄もなく患者さんが癒やしや安らぎを得る事です。これは、別の言葉で言えば、病気の予防と治療やケアという事になり、医療の究極的な目標になるのではないでしょうか。これから行われるコンサートも含め、『癒しと安らぎの環境』フォーラムが、この1年間に起こった様々な事についてゆったりとした気持ちで振り返り、新年に繋げて行く、そういう素晴らしい場になる事を祈念致します」と、前会長の故・門田守人氏の言葉も一部引用しながら締め括った。

他、壇上では列席した実行委員会理事として、幸田正孝氏(元厚生事務次官、一般財団法人医療経済研究・社会保険福祉協会医療経済研究機構顧問)、長澤泰氏(国立大学法人東京大学名誉教授、学校法人工学院大学名誉教授、一般財団法人ハピネスライフ財団理事長)、徐志敏氏(日本正大光明企業合同会社社長)、麻倉未稀氏(歌手)が紹介された。その後、「癒しと安らぎの環境賞2023」受賞者と「集中医療大賞2023」「集中医療大賞・髙久史麿特別賞2023」受賞者が、それぞれ実行委員会理事との記念撮影を行い、表彰式を終了した。


iyashitoyasuragi-2023

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