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メモリークリニック御茶ノ水(東京都文京区)

メモリークリニック御茶ノ水(東京都文京区)
スを基に認知症
156 モリークリニックお茶の水(東京都文京区)

 JR御茶ノ水駅前にそびえる東京医科歯科大学。同大に隣接し、同大医科同窓会が所有する「お茶の水医学会館」4階に構えるメモリークリニックお茶の水は、認知症の早期発見と早期治療のための専門クリニックだ。もちろん朝田隆院長は同大のOBで、現在、同大脳統合機能研究センター認知症研究部門特任教授を務める認知症予防の第一人者。附属病院との連係も緊密だという。

 朝田院長は1994年に国立精神神経センター武蔵病院に日本初の「もの忘れ外来」が開設されたときに参画。その後、筑波大学臨床医学系精神医学教授を経て、2015年に同クリニックを開業した。

 取り組んできたのは、マスコミで一時はやった“遊びの脳トレ”ではなく、科学的根拠に基づいた従来にない“本気の脳トレ”。生活に即した場面からのアプローチも必要と考え、靴下の組み合わせの間違いやスーパーの駐車場に止めた自動車を探すソフトを開発したり、黒いカバンに入れた黒い手帳が見つからないなどといった患者とのコミュニケーションによって兆候をつかんだりして、認知症の予防や早期発見に結び付けている。

 このような検査が、軽度認知障害(MCI)の早期発見にもつながっている。MCIの人は400万人以上で、認知症患者と併せると65歳以上の4人に1人が認知症かMCI。MCIになると4年で50%が認知症になるが、正常な状態に戻る人も20%いるため早期発見・早期治療は重要だ。朝田院長が理事長を務める医療法人社団創知会が同会館内に運営しているオリーブクリニックお茶の水と連携し、そこで認知症の進行を遅らせるさまざまなトレーニングを行っている。

 朝田院長が取り組むもう一つの柱は投薬治療だ。「薬だけでもトレーニングだけでも不十分。両方がそろえば進行が止まる実感があります」。現在根治できる薬剤はないが、根治薬の開発を目指して臨床試験にも積極的に参加している。

 朝田院長が重視するのは他の病気との鑑別だ。クリニックには脳波計や心電計、眼底カメラに加え、脳の活動状態を観測する光脳機能イメージング装置も備えている。これらにより、脳血管疾患やレビー小体型認知症を見分け、重篤な場合は連携病院に連絡する。朝田院長は「エビデンスをもった治療で適切な医療環境をつくっていきたい」と“本気の認知症治療”を目指している。

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