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がん患者の「第二の我が家」

がん患者の「第二の我が家」
の「第二の
159 マギーズ東京(東京江東区)

 がん患者や家族が看護師ら専門職に無料で相談できる英国発祥の民間施設「マギーズ東京」が10月10日、日本で初めてオープンした。東京・豊洲の施設前で行われた記念式典には塩崎恭久厚生労働相、英国マギーズセンター関係者、駐日英国大使館スタッフらも出席した。

 マギーズセンターは、乳がんで亡くなった女性造園家、マギー・ジェンクスさんの「治療中でも、患者ではなく一人の人間でいられる場所と、友人のような道案内がほしい」という願いを基に1996年に誕生した。宿泊施設ではなく、医療機関でもない。患者や家族らがお茶を飲んでくつろいだり、看護師や臨床心理士らに病気や生活、仕事について気兼ねなく相談できたりする施設だ。予約は不要で、料金はかからない。

 マギーズセンターは現在、英国を中心に世界で約20カ所あり、年間10万人以上が利用している。いずれの施設も自然光を取り入れ、開放的な空間や落ち着ける雰囲気が特徴で、患者の不安を軽減する考えに基づいて建築されている。

 英国本部の正式な承認を得たマギーズ東京は、英国外では香港に次ぐ2カ所目の拠点となる。運営はNPO法人マギーズ東京が担っている。同法人の共同代表を務める訪問看護師で「暮らしの保健室」室長の秋山正子氏と、乳がん経験者でテレビ局記者の鈴木美穂氏が2014年に「マギーズ東京プロジェクト」を発足。約2年半の寄付活動で、約3000人から7000万円を集め、開設にこぎ着けた。

 スタッフは英国のマギーズセンターで理念や運営方法などの研修を受けた。理念は「がん患者に教えたり指導したりするのではなく、その人の話によく耳を傾ける」というもので、運営は英国のマギーズセンター同様、個人や企業・団体の有志の寄付により賄う。

 湾岸エリアに建つマギーズ東京では、海風が感じられる。敷地面積は約700㎡。施設は本館とアネックス館(別館)の2棟から成り、建築面積は計約200㎡で、各棟の大きなガラス窓からは庭の緑が目に入ってくる。

 開館日・時間は月曜から金曜の午前10時から午後4時。ゆりかもめ「市場前駅」から徒歩3分の立地で、近隣にはがん拠点病院が五つもあり、地の利の良さからこれらの病院の患者や家族を中心に来館するという。

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    Maggies Tokyo.

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