SHUCHU PUBLISHING

病院経営者のための会員制情報紙/集中出版株式会社

未来の会
企業コンフィデンシャル

▼2016

2016・12 アース製薬 
大幸薬品との業務提携でささやかれる害虫駆除技術力の低下

大塚グループ傘下の「アース製薬」は知名度の高い会社である。なにしろ、蚊やゴキブリ、ダニなど身近にいる「不快害虫」用殺虫剤のメーカーだし、宣伝も多いからだ。その上、ライバルのフマキラーやキンチョーとの競争が激しい業界で、お互いに「特許侵害だ」と訴えれば、「世間・・・続きを読む

2016・11 塩野義製薬 
ロイヤルティー収入が業績支えるも他社に巨額の利益もたらす皮肉

今、最も勢いのある製薬会社といえば、小野薬品工業と塩野義製薬である。小野薬品は言うまでもなく、抗がん剤「オプジーボ(一般名はニボルマブ)」を持つからだ。一方、塩野義製薬は高脂血症治療薬「クレストール」を筆頭に高血圧症治療薬や抗うつおよび疼痛治療薬が好調な上・・・続きを読む

2016・10 エスエス製薬
 
べーリンガーとサノフの事業交換でまたまた親会社が変わる事態に
社員こそ気の毒だろう。一般用医薬品(OTC薬)メーカーのエスエス製薬だ。大衆薬を一生懸命提供しようと頑張っているのに、オーナーが次々と代わるからだ。現在の親会社であるドイツの製薬大手ベーリンガーインゲルハイム(BI)がフランスの製薬大手サノフィとの事業交換を発表してから、もうじき1年になる。・・・続きを読む

2016・09 公益財団法人日本サイクリング協会
 
資産運用委託先の投資失敗で2・7億円が回収不能に
(JCA)がコンサルティング会社に運用を任せていた資金が回収不能になっていたことが判明した。回収不能になった金額は2億7000万円。コンサルティング会社が勧めるシンガポール銀行の割引円建て債を購入するという投資話に乗って虎の子の資産3億円を預けたが、コンサルティング会社は割引債を買わず、・・・続きを読む

2016・08 ライオン
「健康増進法違反」の指摘を受け 化けの皮はがれた「百獣の王」
一般薬からハミガキ、洗剤まで扱う家庭用品業界で、今、最も勢いのあるのがライオンだ。 同社は2016年12月期の年間売上高は予想を50億円上回る3950億円、営業利益は16%増の190億円、連結純利益も前期比8%増の115億円に上るという決算見通しを発表した。これは昨年に続く好成績で、03年以来、13年ぶりに過去・・・続きを読む

2016・07 ベネッセホールディングス
個人情報流出事件で地に落ちた
「プロ経営者」の看板
信教育大手のベネッセホールディングス(HD)は5月11日、原田泳幸会長兼社長が6月25日付で退任し、野村証券出身でベネッセに転職した福原賢一副社長が社長に昇格すると発表した。原田氏は米アップルコンピュータ(日本法人)社長、日本マクドナルド社長と外資系企業を渡り歩き、2014年6月にベネッセHD社長に招かれた「プロ経営・・・続きを読む

2016・06 年金積立金管理運用独立行政法人
トップは2代続けて資金運用の素人 
株式投資で年金損失は5兆円
年金が「5兆円の評価損を出している」という話が駆け巡っている。国民年金、厚生年金150兆円の積立金を運用している年金積立金管理運用独立法人(GPIF)が2015年度に株式投資で4・9兆円の損失を出したといわれているのである。早速、民進党は「年金損失『5兆円』追及チーム」を発足させ、政府とGPIFに・・・続きを読む

2016・05 東芝 社長3代の巨額会計不正の果てに  虎の子事業を手放す体たらく
東芝の2016年3月期決算は7100億円の最終赤字になった。言うまでもなく、社長3代にわたって続けてきた巨額不正会計の結果である。 上場企業の平均的な株主資本は30%ほどだが、東芝は2・6%に落ち込んだ。不正会計発覚後、社長に復帰した室町正志氏は債務超過を回避し、株主資本を10%に戻す再建案として、白物家電事業を中国の・・・続きを読む

2016・04 日本ライフ協会
身寄りのない高齢者から集めた金を 不正流用した悪徳公益財団
「葬儀費用を食い物にされたのでは死ぬに死ねない」「老い先の短い老人を崖っぷちに立たせた」と、高齢者を憤慨、悲嘆させたのは、公益財団法人「日本ライフ協会」だ。身寄りのない高齢者会員2600人に返すべき、万一の葬儀費用として集めた預託金は11億円に上るのに、残っている資産は4億5000万円しかなかった。運営資金に流用し・・・続きを読む

2016・03 化学及血清療法研究所
血液製剤「不正製造40年」に加え 二重帳簿で組織的隠蔽工作
厚生労働省は1月8日、化学及血清療法研究所(化血研)に対し、過去最長の「110日間」の業務停止命令を出した。同社は国の承認とは異なる製法で血液製剤を製造していたことが発覚している。それも40年間にわたる悪質さに加え、二重帳簿を作り検査を欺く組織的隠蔽工作を図ってきたことに対する処分だ。業務停止期間は1月18日・・・続きを読む

2016・02 イワキ
10年以上も子会社役員の使い込みに気付かなかった あまりにずさんな社内体制
ペットから大型動物まで動物薬を北海道全域に販売する「ホクヤク」(本社・札幌)の経理担当取締役兼業務部長が10年以上にわたって1億2600万円の使い込みをしていたことが発覚した。同社の親会社の「イワキ」(東証一部)によれば、内部管理体制強化のためグループ各社の資金管理一元化を進めている最中に、子会社のホクヤクで・・・続きを読む

2016・01 ファイザー
M&Aと課税転換による焼け太りが 新薬開発力を削ぐ結果に
米ファイザーは2015年11月下旬、アイルランドの大手製薬メーカー、アラガンとの合併を発表した。買収金額はなんと1600億㌦(約19兆5000億円)。もちろん、製薬業界最大のM&A(企業の合併・買収)である。ファイザーは14年に続いて15年も売り上げでノバルティスファーマの後塵を拝したが、それまで世界一の売り上げを誇る巨大・・・続きを読む

 

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