SHUCHU PUBLISHING

病院経営者のための会員制情報紙/集中出版株式会社

分科会第2回
「日本の医療」を展望する世界目線

2016年12月号 第14号【番外編】ヒポクラテスの生誕地を訪ねて
 ヒポクラテス ヒポクラテス(紀元前460〜370年頃)の名前を知らない医者はいない。1980年に『ヒポクラテスたち』という映画が公開されたのをご存知であろうか。京都府立医科大学医学部を卒業し、医師免許も持つ大森一樹監督が自らの体験を基に、大学病院での臨床実習を通して、医術を身に付けていく若者たちの青春群像を描いたもの・・・>>>続きを読む

2016年11月号 第13回 【アメリカ】ハワイから見たアメリカ医療(1)

 この連載では、アジアや米国など、産業的な医療を中心に見てきているがここで、ヨーロッパの医療も見てみたい。国民保健サービスの形成過程 第2次世界大戦直後、労働党のクレメント・アトリー政権(首相在任:1945〜51年)が「ゆりかごから墓場まで」をスローガンにいち早く作り上げたイギリスの医療制度は、46年に制定された・・・>>>続きを読む

2016年10月号 第14回【アメリカ】ハワイから見たアメリカ医療(2)
 ハワイの医師関連情報 米国の医学部は144ある。そのうち、1学年の定員が70人と少人数なのがハワイ大学医学部である。全米では約5万人が医学部を受験し、約2万8000人が医学部に入学できる。米国の医学教育は大学卒後教育で、博士コースであり、卒業後にM.D(医学士)の称号が得られる。 米国ではECFMG (Educational Com-mission ・・・>>>続きを読む

2016年9月号 第13回 【アメリカ】ハワイから見たアメリカ医療(1)
「ハワイに視察」と言った途端、「いいなあ」と帰ってくる言葉が決まっているほど、リゾート地として定着しているが、今回はハワイ大学と、私が理事長を務める一般社団法人メディカルクオリティマネジメントアカデミー(MQMA)のワークショップのために出掛けた。そこでは、リゾート気分ではない厳しい話が交わされた。・・・>>>続きを読む

2016年8月号 第12回【フィリピン】医療に歴史が色濃く影響(2)
医療者の給与  フィリピン人の一般的な給与が月額2〜3万円であるのに対し、公立病院の医師の給与は約30万円、看護師の給与は3〜4万円である。看護師は男性も多く、高給を目指して外国で看護師を目指す傾向がある。 2013年の調査によれば、フィリピンの看護師資格者は約51万人。潜在看護師は約24万4000人で、働いている看護師は、国内・・・>>>続きを読む

2016年7月号 第11回【フィリピン】医療に歴史が色濃く影響 歴史
 フィリピン共和国、通称フィリピンは、東南アジアに位置する共和制国家である。ルソン島、ビサヤ諸島、ミンダナオ島などを中心に、大小合わせて7107の島々から構成される多島海国家である。首都はマニラで、国名は16世紀のスペイン王フェリペ2世の名にちなんでいる。1521年、セブ島にポルトガル人の航海者マゼランが率いるスペイン・・・>>>続きを読む

2016年6月号 第10回【韓国】医療の最新動向⑶
 社会保障の点から見た韓国の危うさ医療の産業化という点では全く問題がなさそうに邁進している韓国であるが、気になる点がある。それは急速な高齢化である。韓国統計庁が2011 年12月に発刊した「将来人口推計」によると、韓国の総人口は2010年の4941万人から2030年に5216万人となるものの、2031年より減少し、2060年は4396万人に・・・>>>続きを読む

2016年5月号 第9回【韓国】医療の最新動向 
 前回述べたように、韓国の医療において大きな変化が起きてきているわけであるが、その主な理由として地域医療計画がなく自由に病床を増やすことができること、財閥が医療に積極的に参入していることなどが挙げられる。逆に、非財閥系の病院も財閥系の病院に負けないような経営的努力を強いられている。指摘したように、韓国の医療は日・・・>>>続きを読む

2016年4月号 第8回【韓国】医療の最新動向⑴
 反日感情や急速なウオン高から日本人観光客も減少し、日本との関係は必ずしも良いとはいえない韓国であるが、この国の医療は日進月歩の発展を遂げている。前回の韓国での医療ツーリズムに続き、3回に分けて韓国の医療事情を紹介したい。最初に韓国医療の状況を取り上げる。2回目は韓国の高機能病院として、延世大学校医療院、ソウルアサ・・・>>>続きを読む

2016年3月号 第7回【韓国】産業としての医療ツーリズム
 医療ツーリズムの国策化韓国医療は産業的視点にかじが切られた。具体的にいえば、特区での株式会社病院の導入と医療ツーリズム政策である。韓国の医療制度は日本から取り入れた部分が多い。従って、利潤を目的とする患者の誘致、勧誘、仲介および紹介が韓国の医療法で禁止されていたが、2009年1月から施行された医療法改正により、在外の・・・>>>続きを読む

2016年2月号 第6回【中国】医療保険制度と北京の医療機関の現状
 解放軍301病院 中国の軍関連の病院の頂点に立つ4400床の病院だ。人民解放軍とは、中国共産党直属の軍事組織であり、中華人民共和国の軍隊である。勤務者は医療者も含め軍人。3番で始まるのは北京周辺の解放軍病院である。この病院ではPET/CT4台、PET/MRI1台を導入しており、高度医療も行っている。がんについては、がんセンター・・・>>>続きを読む

2016年1月号 第5回【中国】医療保険制度と北京の医療機関の現状
 中華人民共和国(以下、中国)という、2013年の人口が約13億5700万人(世界1位)、面積は日本の約26倍(世界2位)という巨大な国の医療はどうなっているのであろうか。中国は漢民族(総人口の92%)および55の少数民族からなるが、地方分・・・>>>続きを読む

2015年12月号 第4回【台湾】日本に学んだ医療制度とその変化
 台
湾の医療制度は日本の医療制度の影響を色濃く受けている。まず、国民皆保険がある。これは1995年に導入された。それ以前の医療保険のカバー率は55%くらいであったという。雇用保険が1950年にできていたことを考えると、設立が非常に遅く、台湾では医療保険の重要性は最近になって言われだしたようだ。医師は原則、病院による雇用で、・・・>>>続きを読む

2015年11月号 第3回【台湾】日本に学んだ医療制度とその変化1912年、中華民国が中国に建国された。その後、1945年における日本の降伏後、中華民国は台湾の統治を引き継いだ。国共内戦後、中国共産党は中国大陸を完全に支配し、1949年には中華人民共和国を建国した。中華民国は政府を台湾へと移転し、同国の法域は台湾およびその周囲の諸島に限定された。1971年、中華民国が当初占有していた国・・・>>>続きを読む

2015年10月号 第2回【シンガポール】医療費の優等生か、アクセスが悪いのか
 さて、前回に述べたように、公立病院が非常な経営努力をしているシンガポールの病院の民間病院の様子はどうであろうか。日本では、大きく分ければ高度急性期医療を公的な病院が行い、亜急性期や回復期、慢性期医療を民間病院が行うという図式があった。しかし、シンガポールには、亜急性期や回復期、慢性期の病院はほとんどない。つま・・・>>>続きを読む

2015年9月号 第1回【シンガポール】医療費の優等生か、アクセスが悪いのか
 連載の最初に、アジアの経済の優等生であるシンガポールの医療状況を考えてみたい。マレーシアより1965年8月9日に独立し、少し前まではのどかな雰囲気を漂わせていたシンガポールは、現在では1人当たり国内総生産(GDP)では日本を凌駕し、2013年の1人当たりのGDPは5万5182.48米ドル(日本は3万8467.79米ドル)となった。また、人・・・>>>続きを読む


 

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