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未来の会

キャップスクリニック代官山T-SITE (東京都渋谷区)

キャップスクリニック代官山T-SITE (東京都渋谷区)
世界初の「セサミストリート・クリニック」
 165 キャプスT-ITE

 代官山の瀟洒な街並みの中でもひと際目立つ生活提案型商業施設「代官山T-SITE」。その中核である代官山蔦屋書店の1号館3階に、新しい小児医療を目指す「キャップスクリニック代官山T-SITE」がある。入口で出迎えてくれるのは、巨大な「エルモ」の床絵だ。目を上げれば、院内一面に「セサミストリート」の世界が広がる。

 「クリニックは嫌なところというイメージを乗り越え、子供達に健康への興味・関心を持ってもらうには、心動くコンテンツがある場所に変えていく必要がある」と話すのは、同クリニックを含め都内に5施設の内科・小児科クリニックなどを展開する医療法人社団ナイズの白岡亮平理事長・総院長。

 慶應義塾大学病院などで勤務医をしていた白岡理事長は、日々の型通りの診察よりも、健康リテラシー(情報活用能力)を上げることが、医療費の削減や地域の人々の幸せに繋がると考え、「教育の観点をクリニックの中に融合していくことが大事」と、2012年に開業に踏み切った。

 2年後に同クリニックを開設した白岡理事長は、世界的キャラクターであるセサミストリートの力を借りようと、1年ほど前から自身が経営する別会社を通じ、セサミストリートを管理する米国ニューヨークのNPO法人「セサミワークショップ」に直談判。同法人が新興国などで推進している、キャラクターを使った健康増進策にもマッチしていたことから、日本で“セサミ小児科”を展開することで提携に漕ぎ着けた。それを受け、同クリニックは3月20日、世界初の「セサミストリート・クリニック」としてリニューアル。全国の小児科、小児歯科クリニックへの普及を目指しており、3年間で1000の医療機関への展開を計画している。

 子供や家族に対しては、セサミのキャラクターをあしらった父母向けの受診ハンドブック、待合室に用意されたセサミの絵本、またキャラクターが登場するユーチューブの動画などを通して、健康の大切さを啓発していく。

 加盟クリニックには、セサミのキャラクターを使ったブランディング、セサミワークショップが保有する健康や子育てに関するキャラクターの活用などが出来るようにする。

 白岡理事長は「将来的には、医療の質の向上にも役立てるなど、日本から良い事例を発信していきたい」と語った。

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