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未来の会

足こぎ車椅子「COGY」を世界に広めよう

Koko with COGY ltd.
杉田貴子(ニュージーランド在住)
2017年2月17日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行

足こぎ車椅子「COGY」をご存知ですか?

cogycogy.com
COGYの最大の特徴は、車椅子に乗ることが脚のリハビリにつながる、という点です。日本でかなり浸透しつつあると聞いています。ヨーロッパや北米で少数販売されたものの、日本以外の国では、まだ大々的に販売されているところはないようです。

これを、ニュージーランドに広めたいと、半年前から徐々に活動を広げ、最近、サンプル購入のための募金活動を始めました。この手紙は、その活動の説明と募金のお願いです。

私は、この活動の他にも、こちらニュージーランドでリハビリ・アシスタントとして働いており、脳溢血経験者など、体のコントロールを改善したいみなさんのお手伝いをしています。6ヶ月前、初めてこのビデオを見たとき、すぐに、COGYによってリハビリテーションの可能性がぐんと広がるのを確信しました。

というのも、私が勤めるセンターで行っているconductive education という手法が、COGYが効く理論とよく似ているからです。Conductive Education は、ハンガリー生まれの手法で、脳性マヒのこどもたちに向けたものが最もよく知られています。一見は、グループで行う穏やかなピラティスといったところでしょうか。繰り返し動作により、体に動き方を習得させる、というのが根幹です。例えば、右足が動かない患者さんは、アシスタントが手で補助して右足を動かします。アシスタントが動かしたとしても、患者さんは自分の右足が動いたことを感じ、徐々に自分で動かせるようになるのです。

http://www.inrf.org.nz/our-programmes/rehabilitation/

以前より、「患者さんたちが自宅で安全に使用できる自転車のようなものがあれば、リハビリの効果が上がるのに」と思っていたところに、COGYのことを知りました。職場の上司や患者さんに話したところ、たいへんな反響で、ついには、本格的にCOGYのニュージーランド導入に取り組むことになりました。

簡潔に申し上げますと、最終目標は、COGYを政府に認めてもらい、政府の医療補助システムに組み込むことです。日本で言えば、介護保険の対象にしてもらう、といったことろでしょうか。はじめの一歩は、まず一台サンプルを購入し、自分たちの目で見て、試乗して、品質と効果を確信することです。そして、その第1号サンプル購入のための募金活動が、今回のお願いなのです。

目標金額まであと約17万円のところまでこぎつけました。日本の医療研究からはじまったこの車椅子を世界に広めるきっかけとして、みなさんのご協力をお願いいたします。

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https://givealittle.co.nz/project/cogywewantyouhereinnewzealand-1

このページをスクロールダウンすると、右側に「pledge now」というピンク色のボタンが見えますので、それをクリックしてください。
次の画面の募金金額は、New Zealand Dollars で金額を入力することになります。現在、千円=約12NZD です。
「top up donation」の欄は、「No」に印をしてください(募金額の数パーセントが、手数料としてSpark Foundation に支払われます。その分を追加して募金しますか、という質問ですので、「Yes」に印をすると、初めの欄に記入した金額よりも多く支払うことになります)。
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皆様の応援とご協力、ありがとうございます。
ニュージーランドを皮切りに、オーストラリア、ヨーロッパ、と世界に日本の技術が広まり、たくさんの人々の役に立つことを願っております。

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