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子宮頸がんワクチン研究の教授が 「捏造」疑惑を法廷で争う意向
 子宮頸がんワクチンをめぐる厚生労働省研究班に持ち上がった「捏造」疑惑で、研究班代表の池田修一・信州大教授が名誉毀損訴訟を起こした。

 池田氏が問題にしたのは、6月に発売された月刊『Wedge』7月号。医師でジャーナリストの村中璃子氏が執筆し、池田氏が3月、厚労省で「子宮頸がんワクチンを打ったマウスの脳にだけ障害が起きた」と発表したマウス実験について、実験を行った人物(A氏)が「インフルエンザなど他のワクチンでも同じ変化が現れた」と話していたとスクープ。池田氏が子宮頸がんワクチンで変化が現れたマウスの画像のみを選び、他のワクチンで変化が現れたマウスの画像は除いて発表したと指摘した。

 これに対し、池田氏の代理人は「マウス実験は分担研究者の塩沢丹里教授が行ったもので、池田氏の関与や指示はない」と主張。名誉毀損だとして、Wedge発行元や村中氏らに約1000万円の損害賠償と記事の削除、謝罪広告を求めた。

 担当記者は「会見で代理人弁護士は『池田氏は塩沢教授の下で実験を担当したA氏から、他のワクチンで変化が現れた画像などを受け取ったことはない』と、分担研究者の研究に関与していないと主張した。でも、我々が知りたいのは、研究班で画像の不適切な選別があったかどうかだ」と首をひねる。この疑問をぶつけると、弁護人は「塩沢氏からもA氏からも話を聞いていない」と答えたという。

 会見では「事実無根の記事により研究者として、医師としての信頼を傷付けられた。誤りを正していただきたいとの思いで提訴した」とする池田氏のコメントも読み上げられたが、本人の姿はなし。記事が出てから、信州大には研究不正を調べる調査委員会が設置されたが、関係者によると「予備調査で疑いが晴れると思っていた池田氏周辺は、本格的に調査する調査委が設置されたことに焦っているようだ」と明かす。

 患者らが国を相手に薬害訴訟を起こした今、研究成果は訴訟の行方にも影響する。今回の疑惑について、これまで取材に応じていない池田氏。今すべきことは、法廷で身の潔白を晴らすことではなく、研究班に寄せられた疑惑に代表者として、科学的に答えることなのだが。

男児死亡の女子医大病院 ICU統合は看護師不足対策?
 禁忌薬のプロポフォールを投与された2歳男児が死亡した東京女子医大病院で、ICU(集中治療室)改革が進んでいる。新たに集中治療科を新設予定で、8月末まで教授を公募。従来の中央病棟ICU、消化器・脳外科ICU、心臓外科ICUを統合した「中央ICU」ができるという。

 男児死亡後に行われた第三者委員会の調査で、複数あるICUの連携不足が指摘された同病院。改革により、病院の〝売り〟だった小児循環器ICUは早々に閉鎖の憂き目に。医療担当記者は「女子医大病院の循環器小児科といえば、日本で最初に設立され、近年凋落が続く同病院の中で唯一といってもいいほど売りの診療科だった」と解説する。その循環器小児科が管理する小児循環器ICUはスタッフもレベルが高く、男児が死亡したICUとも関係がないのに、閉鎖されてしまった。

 病院関係者によると、厚労省に特定機能病院を取り消されて以降、同病院では看護師を中心に人材流出が加速。「ただでさえ看護師は売り手市場なので、医療事故などで評判が悪い病院には絶対に行きたがらない」(医療ジャーナリスト)といい、ICUの統合は不足する看護スタッフ対策ではないか、との声も上がっている。

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